私は高校を卒業してすぐに働き始めました。私はそこまでコミュニケーション能力が高い方ではありませんでしたが、親切な同僚が多く、すぐに意気投合できるようになりました。

仕事の給料自体はあまり高くなく、お金の使い方が荒い私は常に金欠という状況が続いていました。

その一方で、自分と同期で入社した同い年の友人は倹約家であり、毎月しっかりと貯金をしていました。何故そこまで欲を我慢できるのだろう?と不思議に思っていましたが、「貯金が趣味なんだ」という彼の発言を聞いて、自分とは違う人間なんだなぁと感じました。

そんなある日、私は趣味で筋力トレーニングを行っているのですが、雑誌でどうしても欲しい器具を見つけたのです。


トレーニング器具というのは非常に高価なものが多く、そう簡単に注文できるものではありません。その器具も約6万円とかなり高価なものでした。

その時の貯金は約10万円ほどで、この器具を買うと生活費が間違いなく足りなくなってしまう状況でした(トレーニングジム代が月に2万円掛かる状態でした)欲しくなったらすぐに手元に置きたくなる性格の私は、あまり気が進まなかったのですが、前述した友人にお金を借りることにしました。

「申し訳なんだけど、5万円ほど貸して欲しい」と頼んだところ、「君は僕を便利な銀行か何かと思っているのか」と冷たい返事をされました。彼はお金を友人から借りる人間は信用しない性格だったらしいのです。

冷たい返事でムッとした私はその場でつい小言を言ってしまいました。すると彼が言い返してきたので、その場で口論となってしまいました。勿論、悪いのはすべて私です。

その喧嘩が職場内に知れ渡り、私は「金に汚く、ワガママ」というレッテルを貼られ、職場で徐々に孤立していき、結局退社してしまいました。

何故小言を言ったのか、何故友人からなら軽くお金を借りられると思ったのか、非常に後悔しています。